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2016年9月29日追記

☆祝!ゲキ×シネ『乱鶯』が第29回東京国際映画祭にて“特別上映作品”に選出!(詳細)

 

こちらのブログ記事は、舞台『乱鶯』公演時に「乱鶯を観た後に次に見るべき作品」として、関連作品を紹介しておりました。今回東京国際映画祭での上映を受け、改めて記事を読み直してみたのですが、「これって先にこの作品を観ておけば、はじめての『乱鶯』がより楽しめるリストにもなってるね!」と思いまして、改めてご紹介です!

 

◆  ◆  ◆

 

『乱鶯』を観た方の「次は何に見たら良いですか?」に
イーオシバイ店長が全力で答える企画第2弾!

 

 


こんにちは、店長です!
前回の「【その1】お気に入りの出演者で紹介!」に続き【その2】の更新です!


今回はビターで大人な『乱鶯』の作品の雰囲気にハマった!という方に、
その雰囲気にあった作品を、様々な角度からご紹介致します!

では今回の【その2】もよろしくお願いいたします!


 

 

【その2】『乱鶯』に至るちょっと大人な新感線の系譜。
見応えのある“いのうえ歌舞伎”の名作たち!


作品の雰囲気と言っても、ビターで大人な新感線は今回が初。

なので今回は『乱鶯』に続く“いのうえ歌舞伎”の系譜の中から、
やがて『乱鶯』で花開く大人っぽさを持った作品群を紹介していきます。

 

“いのうえ歌舞伎”第二章を謳った『吉原御免状』のシブさと新しさ。

以前にも『乱鶯』の関連作として紹介した『吉原御免状』ですが、ここでもうひと押し。
というのもこの作品は、ある意味『乱鶯』に続く「大人な新感線」の走りになるからです。


原作は、隆慶一郎さん。

時代小説化として屈指の人気を誇る隆さんですが、もし隆さんの名前をご存知ない方でも
「北斗の拳」で有名な原哲夫さんが作画した人気コミック「花の慶次 ―雲のかなたに―」の
原作小説「一夢庵風流記」の作者です、と言えばピンと来る方も多いのでは。

本作はその隆さんのデビュー作であり代表作の一つ。
その面白さは、多くの時代劇ファンを虜にして来ました。


複雑に絡まる人間模様、謎が謎を呼ぶ展開、強者どもが鎬を削る大立ち回り。
若き侍、強き女、残忍な敵、忍者に花魁にまつろわぬ者たち……。
この作品には、時代劇に求める要素がすべて入っていると言っても過言ではありません。

そんな魅力溢れる作品を、新感線が舞台化。
しかも主演には堤真一さんを配するという、なんとも豪華な舞台となりました。

この作品を舞台化するにあたり、新感線はこれまでの笑いやダンスと言った、
新感線らしい派手派手しさを封印。
新しい“いのうえ歌舞伎”を目指し、あえて“いのうえ歌舞伎 第二章”の名を
高らかに謳いあげたのです。


大人な新感線の走りとなった本作。
時代設定は『乱鶯』と同じく江戸時代ですが、『乱鶯』が町人の物語だとすれば
こちらは侍と吉原という閉じられた世界の物語。
そのあたりを見比べて見るも面白いと思います。

『乱鶯』好きならばきっと気に入っていただける作品だと思います。


『吉原御免状』 (2005年上演)

原作:隆慶一郎 脚色:中島かずき 演出:いのうえひでのり
出演:堤真一 松雪泰子 古田新太 京野ことみ 梶原善 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 藤村俊二

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圧倒的美しさのラストシーン!新感線が描く“人斬り以蔵”の物語。

時代劇の人気演目と言えば江戸末期の新選組や志士の物語。
こちらの作品は、後年“人斬り以蔵”と呼ばれた岡田以蔵が主人公です。

その以蔵を演じるのは、舞台役者として今や演劇界でも高い評価を受ける森田剛さん。


幕末の動乱を、“人斬り以蔵”側から描くということで、
どんな血なまぐさい残酷なお話になるかと思いきや、
描かれたのは、時代に翻弄される苦悩する若者の姿。

脚本は、人間ドラマを書かせたらピカイチの青木豪さん。
武士・志士や組織人としてのこだわりと個人としての思い、
その葛藤を見事に昇華させた物語は流石です。

私は、生の舞台・DVD共に拝見してますが、
もうね、後半は涙が止まりませんよ。


特筆すべきはラストシーン!!
ぜひこれは実際に見てもらいたいのですが、
こんな美しいラストシーンは、そうお目にかかれるものではありません。
「ああ、やられた」と思うこと間違いなし。

ラストシーンと言えば『乱鶯』のあの演出も感動でしたが、
ぜひ『IZO』の最後も、楽しみにしてご覧ください。


『IZO』 (2008年上演)

作:青木豪 演出:いのうえひでのり
出演:森田剛 戸田恵梨香 田辺誠一 千葉哲也 粟根まこと 池田鉄洋 山内圭哉 木場勝己 西岡馬

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嘘と裏切り、陰謀と欲望。
市川染五郎×新感線が描いた“究極の悪”『朧の森に棲む鬼』。

大人っぽさ、というか、こちらは大人の悪さ・汚さなどのダークな面を描いた作品ですが、
その描き方がとてもかっこ良くて、今なお絶大な人気を誇るのが『朧の森に棲む鬼』です。


『乱鶯』で描かれていた義理や人情、武士の矜持や心意気などは一切ありません。
まるで逆ベクトルのお話なのですが、だからこそ、紹介したい1本。


上演されたのは『乱鶯』と同じく新橋演舞場。
主演は、歌舞伎俳優の市川染五郎さん。


この染五郎さん演じる“ライ”が、もう色っぽくて悪くってかっこ良くて卑怯でとにかくスゴイ。

お話全体がこのライの舌先三寸でどんどん破滅へと向かって行くのですが、
そこには悪の美学、滅びの美学があり、ただただ見る者を圧倒します。


より人間関係を濃く描くようになってきていた“いのうえ歌舞伎”ですが、
この作品は『吉原御免状』ほどストイックではなく、
これまでの新感線の持っていたケレン味や派手さなどがうまくブレンドされています。


『乱鶯』で新感線にはじめて興味を持った方がいれば、
ぜひこの機会に「こんな新感線もあるんだ!」と知ってほしい1本です。


『朧の森に棲む鬼』 (2007年上演)

作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
出演:市川染五郎 阿部サダヲ 秋山菜津子 真木よう子 高田聖子 粟根まこと 小須田康人 田山涼成 古田新太

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男と女の切なくも深い関係を描く2本。
『シレンとラギ』『蒼の乱』。

『乱鶯』の十三郎とお加代の関係はいいですね。
見ていてヤキモキもするし、でも根っこでは互いの気持ちが通じている感じもあり。

これぞ、まさに大人な男女関係。
ラストシーン、あの展開のあと二人がどうなるのか……なんて想像も楽しいです。


新感線はあまり男女の仲を真正面から描く作品は少なかったのですが、
(いのうえさん曰く、 永遠の 「ガキ芝居」集団だからですかねぇ?)
先に挙げた『吉原御免状』もそうですが、ここ近年は男女の心の機微を描く作品が
増えてきたように思えます。


その視点で紹介したい作品が2本。


◎『シレンとラギ』
『シレンとラギ』は、様々な形の男女の愛の形を深く、濃く、描いています。
ベースになっているのは、悲劇「オイディプス王」。
もしこちらのを読んだ事がある方は、あの濃密な作品を新感線がどう料理したか、
きっと興味を持たれることでしょう。

藤原竜也さん、永作博美さんの熱演が光る、 運命に翻弄される壮絶な人間の業を描いた作品。
『乱鶯』のどこかまっすぐな二人の関係とはまた違う魅力にあふれています。


『シレンとラギ』 (2012年上演)

作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
出演:藤原竜也 永作博美 高橋克実 三宅弘城 北村有起哉 石橋杏奈 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 古田新太

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◎『蒼の乱』
本作の見所は天海祐希さんと松山ケンイチさんのお二人の絡み。
ダメな旦那と強い女房という、ある意味テンプレ的な話しなのですが、
それが一国をまとめる人間だったりとすると、色々と大変で。

共に互いの事を思いながら、だからこそ離れたり、敵になったり、
でもまた側に寄り添ったり……。

見ていてとても切なくなる作品ですが、見応えは十分。
天海さんのカッコ良さにぽぉっとなってると、
最後は松山さんに泣かされます。ほんと、オススメなんです!


『蒼の乱』 (2012年上演)

作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
出演:天海祐希 松山ケンイチ 早乙女太一 梶原善 森奈みはる 粟根まこと 高田聖子 橋本じゅん 平幹二朗

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◆  ◆  ◆


というわけで【第ニ回】“大人な新感線&いのうえ歌舞伎”でした。

作品の雰囲気をつくり上げるのは、物語だったり、演出だったり、演技だったり、
それこそ音楽、美術、照明など様々な要素が組み合っていると思うので、
一概に「この作品と似てる!」と取り上げるのは難しいのてすが、
そこはあえて私の個人的な見解ということで、踏み込んでご紹介させて頂きました。

「次の一本」を悩まれている方に、少しでも興味を持って頂ければ。


☆こちらもオススメ!
 
◎『乱鶯』公演パンフレット
撮りおろしの写真や充実のインタビュー、『乱鶯』の世界を紹介する特集など、
作品をさらに楽しめる事間違い無しの公演パンフレットです!
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『乱鶯』を見たら次は何見たら良い?に全力で答えます【その1】へ
■『乱鶯』を見たら次は何見たら良い?に全力で答えます【その2】へ (本記事)
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