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あなたは全部見ましたか?伝説・名作が蘇る!
小劇場ブームを振り返る〜往年の名作をチェック!



ただ今予約受付中の「東京サンシャインボーイズ」3作品。
こちらをご紹介したあたりから「懐かしい!」「見たかった作品なので嬉しい」
という言葉を頂くようになりました。

そして「こんな古い名作がもっと見たい」という感想も。

東京サンシャインボーイズが活躍したのは1983年〜94年。
この時期は、まさに「小劇場ブーム」と呼ばれ、
多くの才能が花開いた時期でもありました。

そこで今回は、この時代に注目を集めた作品を、改めて取り上げてみたいと思います!

今の演劇のある意味“源流”とも言える作品の数々。 
かつて生で観たという熟練演劇ファンも、
今改めて演劇の面白さに触れている新規演劇ファンも、
きっと楽しめる作品ばかりですよ!

 
小劇場ブームとは?誕生前夜

そもそも「小劇場」とはなんぞや?と思う方も多いと思います。

演劇史などを学ばれた方なら詳しいと思いますが、
あんまり知ったかぶりをするとボロが出るので、さらっと。

1900年の初頭、それまで歌舞伎などが主体であった日本の演劇界に、
ヨーロッパ近代劇の影響を受けて「新劇」という演劇ジャンルが誕生しました。
リアリズムな作風、俳優の養成まで含めた劇団が多かったのが特徴。
俳優座や文学座など 今も人気を博し活躍しているところも多くあります。

例えば、代表的な方で「新劇の神様」と言われた滝沢修さんがいらっしゃいます。
少し時代は遅くなってしまいますが、滝沢さんの演出・出演作として、
こちらが映像で残っております!

炎の人〜ゴッホ小伝』(1976年上演)

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「小劇場」第一世代の誕生

で、この「新劇」から飛び出して(あるいは対抗して)生まれたのが「小劇場」

当時は貸館・貸ホールでの興行が主流のところ、
自由劇場(アンダーグラウンド自由劇場)のように
自ら劇場を持つことで新たな表現・創造を目指したことから、
この名前で呼ばれるようになったと言われています。

まずは60年代に《第一世代》と言われる寺山さん、鈴木忠志さん、
串田和美さん、蜷川幸雄さん、 清水邦夫さん、別役実さんなどをはじめ
そうそうたる方々が、当時の世情や思想を色濃く打ち出した作品を
世に送り出しました。

この当時の作品は、あまり映像としては残っていないのですが、
その後のご活躍・再演は映像化されている作品も多いです。
いくつか、その特徴的なものをご紹介。


『レミング〜壁抜け男〜』 (1982年上演)

寺山修司さんが亡くなった同月に、
寺山さん主宰の劇団「演劇実験室◎天井棧敷」で上演。
本公演を最後に「演劇実験室◎天井棧敷」は解散されている幻の作品。
映像化されている作品の中ではかなり古い作品になります。
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◎その他の寺山修司作品 → コチラ


『トロイアの女』 (1982年上演)

日本初の国際演劇祭「利賀フェスティバル」で上演。
演出の鈴木忠志さんは世界の絶賛を浴びました。
こちらも貴重な映像です。
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◎こちらもおすすめ → 『鈴木忠志の世界』DVD


『法界坊』 (2008年上演)

串田和美さんの演出作品で、最近のものになりますがちょっと変わり種を紹介。
串田さんが演出の歌舞伎作品。シネマ歌舞伎として上映もされました。
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◎串田和美さん出演作など → コチラ


『身毒丸 ファイナル』 (2002年上演)

蜷川幸雄さんの演出で、寺山修司さん&岸田理生さんが作という、
何とも豪華な舞台!何度も再演されている傑作です。
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◎その他の蜷川幸雄作品 → コチラ


『真情あふるる軽薄さ2001』 (2001年上演)

数多くの劇作を手がけている清水邦夫さん。
この『真情あふふる〜』の初演(69年)は蜷川さんの初演出作品でもあります。
その初演こそ映像ではみられませんが、本作はその二人が再びコンビを組み、
かつての伝説の舞台を打ち破らんと、挑戦した再演の舞台。圧巻です。
矢印 商品ページへ

◎その他の清水邦夫作品 → コチラ


『病気』 (1997年上演)

劇作家・童話作家など多彩な活躍をされている別役実さんが脚本を手がけた
「笑いの不条理劇」。演出はなんとケラリーノ・サンドロヴィッチさん!
矢印 商品ページへ


ご覧頂いたように、日本の演劇界に多大な影響を与え続けている重鎮が
ズラリとそろっている第一世代。
この方々の作品を押さえておくと、「流石演劇好き」と言われること、
間違いなしです。

 
演劇をより「楽しく」。「小劇場」第ニ世代へ

70年代に入ると、演劇をより「楽しく」、よりエンターテイメントに寄った
若者の感性に訴えた作品が数多く登場します。

その旗手は、まちがいなくつかこうへいさんでしたでしょう。
昨年、その代表作の一つ「熱海殺人事件」が、風間杜夫さん&平田満さんという
当時のキャストを配して再演、大いに話題になったのは記憶に新しいところです。
(演出は新感線のいのうえひでのり氏でした!)

その他にも、山崎哲さん、竹内銃一郎さん、北村想さんらといった
新たな才能が、次々に生まれました。

実はこの時代の作品が、映像としては一番残っていないのが現状。
イーオシバイでも上に挙げた方々の作品が一つもないのです……。

もし今後取扱うことがあれば、皆さんに直ぐにお知らせします!

 
ついに誕生!小劇場ブーム!。「小劇場」は第三世代へ

80年代に入ると、バブルに合わせるかのように「楽しむ」演劇はさらに加速!
学生劇団を母体として、野田秀樹さん率いる夢の遊眠社
渡辺えり子さん率いる劇団3○○(3重丸)、鴻上尚史さん率いる第三舞台が登場。
三谷幸喜さん率いる東京サンシャインボーイズも、この辺りからメキメキ頭角を現します。

関西でも、少し遅れていのうえひでのり氏率いる劇団☆新感線や、
内藤裕敬さん率いる南河内万歳一座生瀬勝久さん率いるそとばこまち等が活躍し、
若者を熱狂させはじめます。

その人気は演劇というジャンルを越えて伝播、
「知的な面白さ」を求める老若男女がチケットを求めて劇場を取り囲み、
徹夜組やダフ屋が横行し、マスコミがそれらを社会現象としてとりあげ、
そしてついにはこの現象を「小劇場ブーム」と称されるに至りました。(ようやく!)

この時代の作品も「当時のまま」で映像化されていることはあまりありません。
なのでその再演やその後の活動の作品が多くなりますが、
とりあえず、作品をいくつか紹介!

『朝日のような夕日をつれて'87』 (1987年上演)

なんと!当時の 第三舞台の公演がそのまま収録されている、貴重な作品。
第三舞台は昔から映像化に積極的で、こうしてアーカイブされているのは貴重です。
「朝日〜」は個人的にも大好きな作品なので、こうして見返すことができて嬉しい!
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第三舞台と言えば、実はBOXも出ています。
80年代から90年代の第三舞台の活動がギュッとつまったBOX。
ファンならずともたまらないラインナップです。
矢印 『第三舞台 VINTAGE BOX 1&2』

その第三舞台の解散公演(2011年)も映像化!
私?もちろん、生で見ました!
矢印 『深呼吸する惑星』 (2011年公演)

◎その他の鴻上尚史作品 → コチラ


『赤鬼』 (1996年上演)

野田秀樹さん率いる夢の遊眠社は、むかしDVD-BOXを出していたと記憶しているのですが
現在は絶版になっていて、手に入らず。残念!
この『赤鬼』は夢の遊眠社の後身・野田MAP(NODA・MAP)になってからの作品なので、
厳密には小劇場ブームの作品ではありませんが、それでも野田さんの作品自体、
あまり映像化されていないので、貴重なのデス!
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野田秀樹の最近の活動の一つに、歌舞伎への展開があります。
故・中村勘三郎さんと展開したその作品は、歌舞伎に新風を呼び込み話題に。
矢印『野田版 鼠小僧』 (2005年公演)

◎その他の野田秀樹作品 → コチラ


『ラヂオの時間』 (1993上演)

ただ今イーオシバイでも人気の三谷幸喜さん&東京サンシャインボーイズからは、
こちらの作品を紹介。
映画化もされて、人気になった作品。三谷さんのコメディの真髄ここにあり!
矢印 商品ページへ

三谷幸喜さんの作品で、同じくイーオシバイでも人気なのは『笑の大学』。
西村雅彦さんと近藤芳正さんの二人芝居で、『ラヂオの時間』とはまた違う、
ストリーテラーとしての三谷さんの底力を感じさせる作品です。
矢印 『笑の大学』 (1998年公演)

◎その他の三谷幸喜作品 → コチラ


『髑髏城の七人1997』 (1997年上演)

新感線の代表作「髑髏城の七人」は90年が初演。こちらは97年に再演されたもの。
初演版が見たい方は、『劇団☆新感線 20th Century BOX』に、
貴重なダイジェスト版が収録されています!
矢印 商品ページへ

ちなみにその 『劇団☆新感線 20th Century BOX』には、
20世紀の新感線の人気作が全部で6タイトル収録されています。
『髑髏城の七人』だけでなくもっと興味が!というある方は、こちらもぜひ。
矢印 『劇団☆新感線 20th Century BOX』

◎その他の劇団☆新感線作品 → コチラ

 
さらに続く若手の才能!

もちろん、この後も演劇界には続々と新しい才能が登場します。
キャラメルボックスの成井豊さん、「静かな演劇」ブームを巻き起こした平田オリザさん
NYLON100℃のケラリーノ・サンドロヴィッチさん、大人計画の松尾スズキさん、宮藤官九郎さん等など。

ちなみに、先日小説の分野で芥川賞を受賞した本谷有希子さんの世代は、
いわゆる第五世代なんて言われているようです。

自分と同年代の作品を観劇するのは楽しいですが、
演劇ファンたるもの、映像という形でも往年の名作に触れてみるのは、
きっと新しい発見もあり、楽しいことと思います。

もし気になる作品があれば、この機会に見てみて下さい!

何だか小劇場ブームというよりも、日本演劇史を振り返る…みたいな内容になってしまいました。
不勉強の身、もし何か間違いなどあればご指摘頂ければ幸いです。

それでは!


イーオシバイドットコム店長 糸永伸

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JUGEMテーマ:演劇・舞台
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