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演劇動画ニュースサイト【エントレ】が主催する、
地域を限定せず、WEB上で誰でも同じ条件で参加できる演劇動画の祭典、
15分の演劇動画コンテスト《クォータースターコンテスト》・通称QSC。

◎QSC公式ページ(エントレ内) コチラ

第4回を迎えるこのQSCに、今回も各協力団体が選出する賞の一つとして
【イーオシバイ賞】という形で参加させて頂きました。

12月5日(土)にこちらの結果発表が行われ、
今年の【イーオシバイ賞】となった作品も発表させて頂きました。

今回はその結果を、こちらのイーオシバイおすすめブログでもご紹介させて頂きます。

イーオシバイ賞とは

イーオシバイの店長が、QSCの応募作品の中から
「普段イーオシバイを利用してくれているお客様に、自信を持って勧められる作品」という視点で作品を選ばせて頂く賞です。(副賞もちょっとあり)

普段、生の舞台や映像など、様々な形で演劇をアクティブに楽しんで居られる皆さんに、ぜひ見て欲しい!という作品を選びました。

ところが今回はちょっとイレギュラーも。
店長が何度も何度も厳選したのですが、どうしても受賞作を一つに絞ることができなく。
最終的に二作目をイーオシバイ賞として選ばせて頂きました。

どちらもとてもステキな作品で、この作品をイーオシバイのお客様にご紹介できる事をとても嬉しく思います。
また皆さんがどんな感想をお持ちになるか、楽しみでもあります!
宜しければご意見やご感想なども頂ければ嬉しい限りです。


それではイーオシバイ賞を受賞した作品のご紹介です!


◆  ◆  ◆

第四回QSC・イーオシバイ賞(その1)
エントリーNo3.
 
あやめ十八番『江戸系 猿踊』
◎QSC内作品ページ コチラ



◎イーオシバイ店長から一言
今回沢山の演劇動画を見ました。
様々な表現方法が増えてきている演劇動画ですが、その中で、この作品は
見る人に「演劇」「舞台」というエンターテイメントの可能性を強く感じさせてくれ、
かつそれが非常に高いレベルでまとまっているのを感じました。

個々の俳優のうまさはもちろん、回り舞台を感じさせる展開や、幕を使った背景の転換など、
演劇という表現を煮詰めてそれをこのQSCという枠の中に丁寧に落とし込むことに
挑戦してくれていると思います。

ちなみに最後の背景が変わるシーン、「なぜこの背景になったのか?」に気がつくと、
ちょっとゾクゾクしますよ。
※審査員の行定勲監督が評の中で触れてましたね。
※上記の評は結果発表のユーストリーム放送(アーカイブ)で見ることができます。

「演劇」という表現が好きだという方には、きっと満足して頂ける作品だと思います。
15分間の良質な舞台を、ぜひ堪能して頂ければ。


◆  ◆  ◆

第四回QSC・イーオシバイ賞(その2)
エントリーNo23.
 
明日の能天気『『十月二十日:地鏡』あるいは『RASHIN』』
◎QSC内作品ページ コチラ



◎イーオシバイ店長から一言

こちらは打って変わって、非常に映画的あるいは映像的な作品。

まず、ロケーションが素晴らしい。切り取られている画面の絵がフォトジェニックで、
細部まで丁寧に「見る人」の目線が計算されている事が伝わって来ます。

映像的と言いながらも、時間の経過の見せ方や、音楽の使い方等は演劇的でもあり、
そのバランスにセンスを感じます。

あやめ十八番の『江戸系 猿踊』がいわゆる群像劇を描いているのに対し、
こちらは多数の出演者が居ながら主役の僕(吉田さん)の心情に踏み込んでいく
パーソナルな物語になっており、その構成は見事です。

冒頭で「これはノンフィクションである」と宣言されていてることもあり、
果たしてこれが演劇なのかどうか意見の別れるところではありますが、
一つの作品としてぜひ多くの方に見てもらいたいと思いました。

◆  ◆  ◆

というわけで、イーオシバイ賞は上記二作品でした。
受賞の2作品、おめでとうございます!!

非常に演劇的な作品(『江戸系 猿踊』)と
映像的な作品(『十月二十日:地鏡』あるいは『RASHIN』)という、
ある意味対極的な作品となりましたが、だからこそ一作に絞れませんでした。

ですが、イーオシバイで普段演劇映像に触れている方々なら、
きっと楽しんで頂ける作品だと思います。
良ければ感想なども頂けると嬉しいです!


以下、その他の作品に関して。

◆  ◆  ◆

■その他、気になった作品

その他、気になった作品に関して。

◎エントリーNo47 百舌/『N.O.A.』
QSC内作品ページ
普段ショートムービーを制作されているということで
「絵」の作り方がとても上手いと感じました。
暗い車内なのにそれを感じさせないのは技術ですね。
小道具として登場する近未来的なモノ達の使い方も見事。最後まで飽きさせない展開でした。
もしできるなら、他の作品も見てみたいと思いました。

・・・・・・
◎エントリーNo48 ホリグチタイセイ/『不適なロケーション』
QSC内作品ページ
表現が非常にユニーク。
巻き戻しという演出と、それにより浮き彫りになっていく全体像の見せ方が面白かったです。
これは映像でやっても当たり前すぎて面白くなく、ある意味とても演劇的な作品だと思います。
オープニング、エンディングにこだわる作品は色々ありますが、最後の「END」の出し方は
この作品が一番「お見事!」と思いました。

・・・・・・
エントリーNo50 ごはん部/『かえる的懐疑論』
QSC内作品ページ
こちらもロケーションがステキですね。作品の雰囲気にとても合っていました。
場面転換とカメラワークが上手く、外で撮った作品にありがちな見る側のストレスがありません。
恐らく、ものすごく綿密な計算で組み立てられたのでしょう。
個々の役者さんの個性も役柄に合っていたと思います。プラトンとかおしゃれ。
物語の展開が読めてしまったところは少し残念ですが、
最後のワンカットが素晴らしかったです。
個人的にはこういう余韻を残す終わらせ方は大好きなので。

・・・・・・
エントリーNo90 N’S works/『ここにいる』
QSC内作品ページ
こちらもロケーション素晴らしい。
特に、引きの絵までうまく使い全体を作り上げている構成はお見事です。
そういう意味では、あまり目立ちませんが収録技術的には今回の作品群でもピカ一かもしれません。
出演者も良いですね。特に女優さんとカッパは、最優秀主演女優賞と助演男優賞を差し上げたい。


◆  ◆  ◆

■他、ノミネート作品に関する感想

エントリーNo52 アルカイックスマイルシティ/『魚女』
QSC内作品ページ
よくぞこの作品にこれだけあった部屋を見つけられたと感心しました。
時間と季節の移り変わりが、スムーズに伝わって来ます。
こういうのは、非常に演劇的だなと思いました。
登場人物達の心情の変化などがもう少しわかりやすく伝わる
何らかの演出があれば良いなと思いました。

エントリーNo56 ひかりちモ/『大人になんかなりたくない』
QSC内作品ページ
「二十歳になりたくない」というメッセージが、正直に言ってちょっと伝わりづらい。
何でそんなに嫌なのかな?と見ていてずっと思っていました。
たぶん、そういう個人の内面の葛藤を伝えたい作品だと思うのだけど、
もっと煮詰めることができたのではないかと思います。
ただ、画面から主役の子の熱量は、ひしひしと感じ、気持ち良かったです。

エントリーNo56 花掘レ/『Killer Diller』
QSC内作品ページ
オープニングは、全投稿作品中一番のかっこよさだと思います。
ググっとのめり込みました。音楽の使い方も良いですね。
動画であるという利点を活かして、それを撮る側の人間も作品に取り込んでしまう演出は
今回他の作品でも見られましたが、この作品が一番うまく行っていた気がします。
ラストシーンは賛否が別れるところでしょうが、私は好きです。

エントリーNo79 村田正樹/『日常に紛れて見えない』
QSC内作品ページ
この作品を解説する野暮はしたくないなあと(笑)。
ただただ圧巻のパフォーマンスに酔いしれてください。
後半、暗闇になるところは、聞いていて猛烈に心が動きました。流石の一言です。

エントリーNo84 福谷圭祐(匿名劇壇)/『ON(OFF)-THE-RECORD』
QSC内作品ページ
「収録している映像を生で流す」という、ルールの隙間を上手く使った作品。
過去にもこの手法を用いた作品はありましたが、
それをメインに持って来ている潔さに感心しました。
こちらもかなり綿密な計算をして作り上げている作品だと思いますが、
最後にそれを崩すところが衝撃的でした。主演の女優さんが上手いです。

エントリーNo98 宇宙論☆講座/『千原の結婚式のビデオレター』
QSC内作品ページ
一部のスタッフから絶大な支持を受けた作品。音楽はスゴイ。でも演技は…。
これって演劇なのか?とか悩んでいる間にあっという間に見終わる感はスゴイ。
個人的にはもっとコントロールされた「遊び」にした方が万人受けはすると思う。
彼らがそれを目指しているかは別にして。

◆  ◆  ◆


以上です。
今回のQSCは四回目ということもあり、全体的なレベルがとても高く、
上記のノミネート作品は、個人的な好き嫌いこそあれ、どれも楽しめる作品だと思います。

今回のイーオシバイ賞は、店長が独断と偏見で選ばせて頂きましたが、
もし次回も参加できれば、もう少し違った選出方法を考えてみようかと思います。

それでは!


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