- 2012年07月19日(木)
天海祐希さん出演作DVDをチェック!
[カテゴリー]:舞台《演出家/作家》関連作(関連作品紹介)
※本記事は2012年7月19日に公開されましたが、その後、天海祐希さん出演作として『蒼の乱』DVD&Blu-rayが発売されたのを受け、そちらを追記いたしました。(2015年9月25日)
こんにちは!てんちょーです!
2012年の上半期売れ筋ランキングの1位を獲得した『薔薇とサムライ』DVD。
DVDの発売は1年前、舞台自体は2010年の3月に上演されたものなので、
もう2年以上前の作品になります。なのに、この人気!
劇団☆新感線の30周年記念公演、超豪華キャストが勢揃い、
歌あり踊りありで賑やかで誰もが楽しめる最高の舞台!
ついでにゲキ×シネ上映でも過去最高の動員を記録という、
『人気が出るのは当たり前!』なDVDではありますが、
これだけ長期間に渡り1作品が1位を維持するのは、前例がありません。
『薔薇とサムライ』の魅力は語るに尽きませんが、
その中でも今回は特に、その出演者のお一人・天海祐希さんに注目してみたいと思います!
何故ならここ数ヶ月の売れ筋ランキングを見るに、
どう見ても天海さんの影響が色濃く見える作品が、上位に食い込んで来ていまして。
おそらく『薔薇とサムライ』を見て、天海さんの魅力に目覚めた方が、
さらにその魅力を堪能するべく、出演作DVDにも注目をされている為だと思います。
そんな影響力バッチリの天海さん。
今回は、天海さんが出演された舞台作品を、時系列順にご紹介していきます!
■『マヌエラ MANUELA−燃える上海 恋する女−』 (1999年上演) ※未DVD化
95年に宝塚を退団された後、映画・ドラマで活躍の場を広げられた天海さんが、
退団後初めて舞台に立たれた作品。
太平洋戦争開戦前夜の上海を舞台に、ミステリアス・マヌエラと呼ばれた謎のダンサーを、
天海さんが華麗に演じられました。
実はこのマヌエラ。実在の人物です。
陰謀渦巻くフランス租界を舞台に、まるで映画のような波乱に満ちた出来事のあと、
最後は日本に渡り、銀座に夢のような高級クラブを作り、
今はその跡地に高級料亭があるそうです。なんというロマンちっく!
舞台は、日本に戻る直前までを描かれていたとのこと。
こういう謎と気品に満ちた役は、まさに天海さんにピッタリ!と
当時の公演を見た者は絶賛しておりましたが・・・残念ながら私は未見。
DVDにもなっていない作品なので、観ることができないのが更に残念!
※当時の公演情報がPARCO劇場さんサイトで検索して見ることができます。
○PARCO劇場公式サイト
→左バーの「公演検索」で「マヌエラ」と御検索下さい。
■『ピエタ』 (1999年上演) ※未DVD化
原作は浅田次郎さんの傑作小説。
単行本「月のしずく」に収められている短編です。
実はこの作品、朗読会なども行われている作品ですが、
天海さんも一人舞台で挑まれました!
これも私は未見で残念至極。実は原作も未読なので、今度ぜひ読んでみたいと思います。
天海さんが母と娘とリーさん(?)の3役を演じられたそうで、
その様子はきっと見事だったことでしょう。
母と子のしっとりとしたお話は、とても感動したと聞きます。
こちらも残念ながらDVDにはなっていないようですね。
もしご覧になった方がいらしたら、ぜひ感想など教えて下さい!
一ファンとして、聞いてみたいものですので。
■『パンドラの鐘』 (1999年上演) ※未DVD化
これまた99年上演!
この年の天海さんは、ホントにパワフルに舞台に立たれています。
本作は、野田秀樹さんと蜷川幸雄さんという二人の日本を代表する演出家が、
同作をまったく違う出演者で上演するという、驚くべき企画として上演。
天海さんはそのうち、野田さん版の野田地図第7回公演「パンドラの鐘」 に出演されました。
古代と現代が錯綜し、宗教と政治が入り混じり、そして人と人がぶつかり合う、
正に情念の舞台と言って良いのではないでしょうか。
この中で、天海さんは古代の女王・ヒメ女を演じられています。
幼い王女が、やがて真に強き女王に変容していく様は、とても儚く美しかったとのこと。
実は、蜷川さん版でのヒメ女は、大竹しのぶさんが演じられています。
当時、このお二人の役を見比べてみることができた人は、幸せですね!
実は私、蜷川さん版は見ているんです!
大竹さん演じるヒメ女は本当にステキでした。これを天海さんがどう演じられていたのか…!
ああ!なぜあの時もっと真剣にチケット争奪戦に参加しなかったか!
自分のバカ、貧乏のバカ!
……等と言っても仕方ありません。
もし「両バージョンみたよ!」という幸せな方がいたら、ぜひ見比べた感想などお寄せ下さい。
これもおそらくDVDにはなっていない作品かと。
※当時の情報が野田地図さんの公式サイトでご覧頂けます。
○野田地図公式サイト/パンドラの鐘
■『オケピ!The Orchestra Pit 2003』 (2003年上演)
2000年に初演された三谷幸喜さんの傑作舞台が2003年に満を持して再演!
オーケストラ・ピットに集う、一癖も二癖もあるオーケストラの面々が、
ミュージカル上演中に繰り広げる、笑いあり涙あり、愛も恋もありありのミュージカル。
ミュージカルを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ、
「オケピ!」初演を愛してくださったすべての人と、そうでもなかったすべての人へ―――
という当時のコピーにある通り、万人が楽しめる最高に楽しい舞台になりました。
天海さんの役は、オーケストラの中でも皆から愛されるハープ演奏者「如月さん」。
美人なくせに隙が大きく、その気もないのに、周りの男達を次々にその気にさせてしまう。
なんという、罪作りな役!天海さんにピッタリ!
※初演では松たか子さんが演じられていたとか。これまたピッタリ!
全編ステキな歌で彩られる舞台で、天海さんが歌われるシーンも盛りだくさん。
前半の「私はモテるの!」的な曲の数々も良いですが、
私的には二幕の「私を愛したすべての人へ」というしっとりした曲がお気に入り。
切ない心情がとても良いのです。
そして歌の上手さも当たり前の天海さんですが、個人的にはこの作品でチラチラ垣間見える、
コメディエンヌとしての天海さんの姿が大好きです。
未見の方は、ぜひDVDでご堪能下さい!
¥7,800(税込)
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『オケピ!The Orchestra Pit 2003』DVD (※完売) |
■『阿修羅城の瞳 2003』 (2003年上演)
これまた2003年に上演された作品。
そしてこの作品もまた、2000年に再演されこの年に再再演された舞台なんですね!奇遇です。
映画化もされた舞台なのでご存知の方は多いと思いますが、
劇団☆新感線の人気シリーズ・いのうえ歌舞伎の中でも、圧倒的な人気を誇る「阿修羅城の瞳」。
2003年の上演時は、歌舞伎界から染五郎さん&元宝塚の天海さん、
そのお二人が新感線の舞台で共演するという、なんともリッチな出演陣が話題となりました。
(※ちなみに2000年上演時は、市川染五郎さん&富田靖子さんの共演。
この豪華な組み合わせも当時大変話題となりました。コチラもDVDあります!)
あえて誤解を恐れず言えば、「美しい」天海さんを堪能するなら、
この作品(のDVD)が一番だと思います。
少しネタバレになりますが、本作での天海さんの美しさはいわば人外の美しさ。
特に1幕冒頭で一番はじめに天海さんが登場する踊りのシーン、
そして2幕、「転生」した後の怖いくらいの眼力は、
ゾクゾクするほどの美しい天海さんを堪能できること間違い無しです!
そして、物語的には実はとても切ない「恋」のお話。
恋愛物として見ると、また違った天海さんの魅力が見えてきたりもするのです。
今尚、イーオシバイでも常に上位の売れ筋を誇る人気作であること、納得ですよ!
『阿修羅城の瞳 2003』DVD |
■『テイク・フライト』 (2007年上演) ※未DVD化
女性初のパイロットであるアメリア・エアハート、大西洋単独横断飛行のチャールズ・リンドバーグ、
そして人類初の飛行を成し遂げたライト兄弟という、航空業界のパイオニアたちを描いた、
壮大なミュージカル!
作曲はミュージカル『ビッグ』等で著名なデイヴィッド・シャイヤさん、
作詞はその名コンビとも言われるリチャード・モルトビーJr.さん、
脚本はソンドハイムミュージカル『太平洋序曲』、『アサシンズ』のジョン・ワイドマンさん、
そして演出は宮本亜門さんという、なんとまあ豪華な布陣。
天海さんは本作で、主役の一人、アメリア・エアハートを演じられています。
先の作品からは4年ぶりとなる舞台の天海さんですが、
そのパワーは衰えることを知らず、果敢にチャレンジを続けた若きアメリアを熱演されました。
この作品もDVDにはなっておらず・・!
とても残念です。
☆ちなみに、ライト兄弟を演じられたのが池田成志さんと橋本じゅんさん!
この二人が兄弟をやっていた、というだけでも個人的には興味津津の舞台でした。
※当時の公演情報がPARCO劇場さんの公式サイトでご覧いただけます。
○PARCO劇場/テイクフライト
■『薔薇とサムライ』 (2010年上演)
おまたせしました。『薔薇とサムライ』です。
この作品の魅力は色々あり、これまで何回もご紹介してまいりましたが、
今回だけは「天海さんアイ(EYE)」でご案内。
おそらく、誰もが想像する「天海さんがこんな格好したらかっこ良いだろうな」という妄想。
「こんなシーンがあったらステキだな」という理想。
「こんな風に歌ってくれたらたまらないな」という願望。
そういった熱いパトスを、思いつく限り全部ギュッと押し込めて、
さらに劇団☆新感線の古田新太さんをはじめとする超豪華メンバーがそれを盛り上げる!
そんな芝居が、面白くないハズがないのです。
何と言っても、海賊天海さんに、女王天海さんに、ジャンヌ・ダルク(っぽい)天海さんですから、
想像するだけでテンションが上がります。
個人的には、王宮の中でトラブルに巻き込まれながらも颯爽とフラメンコを踊るシーンと、
夜の裏庭で王子とのデュエットのシーンが二大お気に入りシーン。
何度もリプレイしてしまいます。
※ネタバレになるので、詳しくはぜひご自身でご確認下さい!
全編余すところなく、全部が見所です。
未見の方は、この機会にぜひチェックしてみてください!
『薔薇とサムライ』DVD |
■『蒼の乱』 (2014年上演)
新感線に3度目の出演!これでめでたく“準劇団員”となられました天海さん。
こちらは新感線初出演となった松山ケンイチさんとの共演が話題となりました。
本作ではカッコイイ天海さんを好きな方はもちろん、可愛らしさや面白さといった面も
見せてくれるなど、まさに“天海祭り”と呼ぶにふさわしい、天海さんの魅力がぎゅっと
詰まった1作。
個人的には、2幕に入って“御前”として覚悟を決めて立ち上がるシーンがお気に入り。
本作では魅力的な男性陣が演じるリーダー的人物が沢山登場していますが、
だれよりもその覚悟を背中で語っているのは、天海さんなんだな、と思いました。
流石です、ボス。
本作ではDVDだけでなくブルーレイ版のスペシャルエディションも販売。
高画質で見るアップの天海さん・・オススメしないわけにはいきません!
『蒼の乱』DVD&Blu-ray |
どの作品も、天海さんの違った魅力に溢れている作品です。
どうぞ、お見逃しのないように!
★天海祐希さんDVD一覧 → コチラ
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