こんにちは、イーオシバイスタッフの糸永です。
今年も様々な演劇賞

が発表される時期になりました。
その中でも私が特に注目している賞の一つが、若手劇作家の登竜門とされ、
演劇界の芥川賞とも言われている
岸田國士戯曲賞
です。
★岸田國士戯曲賞(きしだくにおぎきょくしょう)とは?
劇作家・岸田國士の遺志を顕彰するとともに、若手劇作家の育成を目的に
白水社が主催する戯曲賞。2012年で56回目を迎える。
[公式サイト] → コチラ(白水社) 今年も以下の8名が最終選考にノミネート

、3月5日に選考結果が発表されます。
[第56回岸田國士戯曲賞最終候補作品一覧(作者五十音順、敬称略)]
桑原裕子 『往転』 (上演台本)
田村孝裕 『連結の子』 (上演台本)
中津留章仁 『背水の孤島』 (上演台本)
ノゾエ征爾 『○○トアル風景』 (上演台本)
藤田貴大 『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』 (上演台本)
前川知大 『太陽』 (上演台本)
矢内原美邦 『前向き!タイモン』 (上演台本)
山崎彬 『駄々の塊です』 (上演台本) 今回のオススメブログでは、ノミネートされた方々のうち、
イーオシバイドットコムでお取り扱いのある
田村孝裕さん、
前川知大さんの関連DVD

をご紹介。
今注目の若手劇作家の方々の作品を、どうぞ堪能して下さい!
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◆田村孝裕さん関連作◆
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田村孝裕氏は劇団
「ONEOR8(ワン・オア・エイト)」で、劇作家・演出家として活躍。
何気ない日常を舞台に、丁寧に描く人間模様とドラマに定評があり、
どこか柔らかさを感じる作風は観ている人を安心させます。
その田村さんの関連作は以下の2作。
| 躾(しつけ)
俳優・山本裕典 渾身の舞台初出演作! 傷つけられ 傷つくことで依存しあう壊れかけた家族の姿 「俺は、優しくて、デキのいい息子なんだ―――。」
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田村さんが作・演出として関わった舞台『躾(しつけ)』。
本作は本格舞台では初主演となる山本裕典氏を迎え、公演当時から大いに話題となりました。
田舎のとある家族の中で起きた事件。
母親からの行きすぎた「躾」で、内向的になったしまった主人公・民生を山本裕典氏が熱演。
かつて自分が受けていた躾が、彼の中で正当化されていく過程が美しくも観ていて苦いです。
ただそこは田村さんらしく、全体を笑いや親しみやす優しさで包んでおり、
見終わった後は、決して苦いだけではない何かが残ります。
じっくりと見て頂きたい作品です。
| LOVE30 Vol.2
3人の作家(ライター)によるオリジナルドラマ。 男女2人×3組の男女(カップル)による30分一本勝負。 3話連続上演の、ちょっとひねったラヴストーリー。
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『LOVE30』は、3人の作家による30分の短編舞台を3話連続で楽しむ企画で、
田村さんが参加したのは、その3作目
「箪笥の行方」となります。
誠実な二枚目というイメージが強い羽場さんが、そのイメージを突き抜けて
ちょっと鈍感でおバカな男を好演。
対して小西さんの役はとてもストレートに感情を出す女性で、
この二人の関係がとてもキュートで、見ていて気持ちの良いラブコメです。
30分という短い時間だからこそ、作家の力量が問われるというもので、
その辺りは流石の一言。
他の2編も楽しい作品ですので、気軽に観て頂けるDVDだと思います。
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◆前川知大さん関連作◆
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劇団「
イキウメ」で、劇作家・演出家として活躍されている
前川知大氏。
これまで数々の演劇賞を受賞しており、日常の中にSF&オカルト的な要素を盛り込み、
その中でも「人間」を丁寧に描く作風は、演劇界だけではなく漫画原作など多方面で
注目を集めています。
その前川さんの関連作は以下の3作。
| 見えざるモノの生き残り
座敷童子、を招待してみよう。 見えざるのモノの生き残り、の一つとして。 都会における、座敷童子の事例報告
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人々を幸せへと導く座敷童子。
その座敷童子が現代の都会にまだ残っていたら・・。
そして彼らが時々集まって、報告会を開いていたら。
そんなちょっと不思議な設定の物語。
座敷童子たちから見た人間の様子が、おかしくも愛すべき存在として描かれていて、
見終わった後にちょっとだけ優しい気持ちになります。
| 図書館的人生 Vol.2 盾と矛
攻めるものと守るもの、武器についての4つの短篇集。
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「武器」をテーマにした、クオリティの高い、見応えのある4本のオムニバス。
4本全てが良質なストーリーで、オカルトありホラーあり、SFあり笑いありで、
その設定も当然ながら、やはりそこに描かれている登場人物たちが魅力的で引き込まれます。
4本の独立したお話しは、全体を見ると大きな一つの話しとしても繋がりがあり、
全てを見終わると長編を一本見たかのような充実感もあり。
もの凄くお得感がある1本です。
| 狭き門より入れ
「世界の更新」が目の前に迫っているとしたら―― 取捨選択される事実を知ってしまったら―― 混乱の中、「生きること」の本当の意味を見出そうとする男たちを描くSF劇。
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「世界の更新」という大きなSF的なギミックと、日常の延長にあるコンビニ。
この2つを同じ土俵に上げたところに、前川さんの脚本の妙があると思います。
シリアスな展開の中にも、くすりとさせる笑いや、考えさせられるセリフが随所にあり、
まるで映画のような展開に、思わず引き込まれます。
佐々木蔵之助さん、市川亀治郎さんをはじめとする豪華な出演陣が、
前川さんの作る独特な世界をより強固に完成させている、傑作舞台です。
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以上です!
実はこのお二人、昨年の岸田國士戯曲賞にもノミネートされています。
果たして今年はどんな結果になるか・・・?
ぜひ皆さんチェックして下さいね。